アフィリエイトで収益を伸ばしたいのに、狙ったキーワードで上位表示できない——。その原因の多くは「ビッグキーワードで大手と正面衝突している」ことにあります。月間検索ボリューム1,000未満の"お宝キーワード"を狙えば、個人ブログでも検索1ページ目を獲れる可能性は十分です。
自分もクラウドワーカー時代にライティング案件をこなしながらブログを始めた頃、「副業 おすすめ」のようなビッグキーワードで記事を量産して半年間PVがほぼゼロという経験をしました。ロングテールに切り替えてから、月3万PV→アフィリエイト月5万円の壁を突破できたのが転機です。
この記事では、無料ツール「ラッコキーワード」とGoogleキーワードプランナーを組み合わせ、allintitle検索で競合の薄いBuyクエリを月30個発掘する具体的な3ステップを解説します。2026年6月時点の最新仕様に基づいた手順です。
お宝キーワードとは?ロングテール戦略の基本
お宝キーワードとは、検索ボリュームは小さい(月間100〜1,000程度)が、競合が少なく、購買意欲の高いユーザーが検索するキーワードのことです。SEOの世界では「ロングテールキーワード」の中でも特に収益性が高いものを指します。
具体例を挙げると、以下のような違いがあります。
| 種類 | キーワード例 | 月間検索Vol | 競合 | CVR傾向 |
|---|---|---|---|---|
| ビッグKW | クレジットカード おすすめ | 10万+ | 極めて高い | 低い |
| ミドルKW | クレジットカード 学生 おすすめ | 1,000〜1万 | 高い | 中程度 |
| お宝KW | クレジットカード 学生 海外旅行保険 自動付帯 | 100〜500 | 低い | 高い |
つまり、3語以上の複合キーワードで検索するユーザーは「何を知りたいか」が明確です。結論から言うと、この"意図が絞られたクエリ"こそがアフィリエイトで成約につながりやすいのです。
Ahrefs社の調査(Ahrefs Blog, 2023年)によると、Google検索の約95%は月間検索ボリューム10回以下のロングテールクエリで構成されています。大手メディアがカバーしきれない領域が、まだ大量に残っているということです。
ステップ1:ラッコキーワードでサジェストを一括収集する
最初のステップは、ラッコキーワード(旧:関連キーワード取得ツール)でサジェストキーワードを洗い出すことです。2026年6月現在、無料プランでも1日50回まで検索でき、サジェストの一括コピーが可能です。
手順
- ラッコキーワードにアクセスし、軸となるキーワード(例:「格安SIM 乗り換え」)を入力
- 「サジェスト(Google)」を選択して検索
- 表示されたサジェスト一覧から「全キーワードコピー(重複除去)」をクリック
- Googleスプレッドシートに貼り付けて管理する
1つの軸キーワードから、通常50〜300個のサジェストが取得できます。ここでのコツは軸キーワードを「2語の組み合わせ」にすることです。
例えば「格安SIM」だけだと汎用的すぎるサジェストが大量に出ます。「格安SIM 乗り換え」「格安SIM 通話品質」のように2語にすると、3語・4語の具体的なロングテールが拾いやすくなります。
1ジャンルあたり軸キーワードを5〜10個用意すれば、500〜2,000個のサジェスト候補が集まります。ここから次のステップでふるいにかけていきます。
ステップ2:Googleキーワードプランナーで検索ボリュームを確認する
Googleキーワードプランナーは、Google広告のアカウント(無料で作成可能)があれば使えるツールです。広告を出稿していないアカウントではボリュームが「100〜1,000」のようにレンジ表示になりますが、お宝キーワードの選別には十分です。
手順
- Google広告にログインし、「ツールと設定」→「キーワードプランナー」を開く
- 「検索のボリュームと予測のデータを確認する」を選択
- ラッコキーワードでコピーしたキーワード一覧をまとめて貼り付ける(最大10,000件)
- 「開始する」をクリックし、結果をCSVでダウンロード
ダウンロードしたCSVをスプレッドシートで開き、以下の条件でフィルタリングします。
- 月間検索ボリューム:100〜1,000(10未満は流入が少なすぎる、1,000超は競合が厳しい)
- 競合性:「低」または「中」
- クエリの種類:Buy(購買)クエリを優先。「おすすめ」「比較」「料金」「口コミ」「申し込み」などの語を含むもの
この段階で、500〜2,000個あった候補が50〜100個程度に絞られるはずです。
ステップ3:allintitle検索で競合の少なさを確認する
最後の仕上げがallintitle検索です。Googleの検索窓に allintitle:キーワード と入力すると、タイトルにそのキーワードを含むページの件数が表示されます。
この件数が「そのキーワードを狙って記事を書いているライバルの数」の目安になります。
お宝キーワードの判定基準
| allintitle件数 | 判定 | 狙いやすさ |
|---|---|---|
| 10件以下 | 超お宝 | 個人ブログでも上位表示しやすい |
| 11〜50件 | お宝 | 質の高い記事で十分勝てる |
| 51〜100件 | 狙い目 | ドメインパワー次第で可能 |
| 101件以上 | 激戦区 | 個人には厳しい(避けるのが無難) |
実際の作業手順
- ステップ2で残った候補キーワードをスプレッドシートのA列に並べる
- Googleで
allintitle:格安SIM 乗り換え 即日のように検索し、ヒット件数を記録する - B列にallintitle件数、C列に検索ボリュームを記入
- 「allintitle 50件以下 × 検索ボリューム100以上」の条件を満たすものをハイライト
この絞り込みで、50〜100個の候補から月30個前後のお宝キーワードが抽出できます。
allintitle検索は手動だと時間がかかりますが、1日10個ずつ3日に分ければ負担は軽くなります。自分の場合はXの運用と並行して、朝の作業ルーティンに組み込むことで習慣化しました。慣れると1キーワードあたり30秒程度で判定できるようになります。
月30個を安定して発掘するルーティンの組み方
お宝キーワードを「たまに探す」のではなく、月初に一括で30個ストックする仕組みを作ると、記事執筆のペースが安定します。
月初ルーティン(所要時間:約3〜4時間)
- 軸KW選定(30分):自分のジャンルから2語の軸KWを10個選ぶ
- サジェスト収集(30分):ラッコキーワードで10個分のサジェストをコピー → スプレッドシートに集約
- ボリューム確認(30分):キーワードプランナーに貼り付け → CSVダウンロード → フィルタリング
- allintitle確認(1.5〜2時間):残った候補をallintitle検索 → 件数を記録
- 優先順位付け(30分):お宝KWに優先度(A/B/C)をつけ、月の執筆計画に落とし込む
優先度の付け方は以下を目安にしてください。
- A(最優先):allintitle 10件以下 × 検索Vol 300以上 × Buyクエリ
- B(次点):allintitle 30件以下 × 検索Vol 100以上
- C(ストック):条件を満たすが、自分のジャンルとの親和性がやや低いもの
Aランクのキーワードから順に記事を書き、月10〜15本のペースで投稿するのが現実的なラインです。全30個を1ヶ月で消化する必要はなく、翌月に持ち越して構いません。
お宝キーワード選定でありがちな3つの失敗
ここでは、キーワード選定で初心者がやりがちなミスと対策を整理します。
失敗1:検索ボリュームが小さすぎるKWを大量に選ぶ
月間検索ボリューム10〜30程度のキーワードは、上位表示できてもアクセスがほとんど来ません。最低でも月間100以上を目安にしてください。ただし、単価の高いジャンル(金融・転職など)では月間50でも十分な収益が見込める場合があります。
失敗2:Knowクエリばかり選んでしまう
「〇〇とは」「〇〇 仕組み」のような情報収集型(Know)クエリは、PVは稼げてもアフィリエイトの成約にはつながりにくい傾向があります。「〇〇 おすすめ」「〇〇 比較」「〇〇 申し込み方法」といったBuyクエリ・Doクエリを優先しましょう。
失敗3:allintitle検索だけで判断する
allintitle件数が少なくても、検索結果の1ページ目に大手メディア(価格.com、マイベスト等)や公式サイトが並んでいる場合は上位表示が困難です。必ず実際の検索結果を目視で確認し、個人ブログが上位にいるかどうかをチェックしてください。
FAQ
ラッコキーワードは無料で使えますか?
2026年6月時点で、無料プランは1日50回までの検索が可能です。月30個のお宝キーワード発掘には無料プランで十分です。より多くのデータが必要な場合は月額440円(税込)のエントリープラン(公式料金ページ)があります。
キーワードプランナーの検索ボリュームがレンジ表示で正確な数値が分かりません
広告を出稿していないアカウントでは「100〜1,000」のようなレンジ表示になります。お宝キーワードの選別ではレンジで十分判断可能です。より正確な数値が必要な場合は、少額(1日100円程度)でも広告を出稿すると詳細な数値が表示されるようになります。
allintitle検索の件数がブラウザによって異なるのはなぜですか?
Googleのパーソナライズや地域設定の影響です。正確な件数を得るには、シークレットモード(プライベートブラウズ)で検索するか、検索設定で「検索結果のカスタマイズ」をオフにしてください。
お宝キーワードで書いた記事はどのくらいで上位表示されますか?
ドメインの強さや記事の品質によりますが、新規ドメインの場合は3〜6ヶ月が目安です。競合が10件以下の超お宝キーワードなら、1〜2ヶ月で検索1ページ目に入ることもあります。Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」で掲載順位を定期的に確認しましょう。
有料のキーワードツール(Ahrefs・Ubersuggestなど)は必要ですか?
月10記事以上を継続的に書くなら検討の価値があります。ただし、この記事で紹介した無料ツールの組み合わせでも月30個のお宝キーワード発掘は可能です。まずは無料で始めて、収益が出てから投資するのが堅実です。
参考文献
- ラッコキーワード 公式サイト — ラッコ株式会社
- Google キーワードプランナー — Google
- Long Tail Keywords: What They Are and How to Get Search Traffic From Them — Ahrefs Blog
- 検索パフォーマンス レポート — Google Search Console ヘルプ
- Google 検索セントラル SEO スターターガイド — Google