結論から言うと、2025〜2026年のGoogleコアアップデートを乗り越えたアフィリエイトサイトには、明確に共通する特徴がある。それは「書いた人が実際に使った・試した・体験した」という証拠が記事に残っているかどうかだ。
筆者はSNS運用の仕事の傍ら、複数のアフィリエイトサイトの構成相談に乗ってきた。2024年3月の大規模コアアップデート以降、「急に検索順位が落ちた」という相談が増えた一方で、逆に評価が上がったサイトには共通するポイントがあった。本記事では、順位が回復・上昇したサイトの特徴5つと、今すぐ取れる改善アクションを整理する。
2025〜2026年のGoogleコアアップデートで何が変わったか
Googleは2024年3月のコアアップデートで「大規模に生成されたコンテンツ」「一次情報のない薄い記事」を大量にランク外へ落とした。2025年以降も同様の判断軸を強化するアップデートが継続的に実施されており、アフィリエイトサイトへの影響は特に大きい(2026年1月現在)。
変化の核心は2つだ。
- E-E-A-Tの「E(Experience:体験)」の比重増加:専門知識(Expertise)だけでなく、実際にそのサービス・商品を使った体験の証明をGoogleが重視するようになった
- 「人のために作られたコンテンツ」か「検索エンジンのために作られたコンテンツ」かの判断強化:キーワード詰め込み・情報の薄い比較記事が対象になりやすい
アフィリエイトサイトにとってこれは直撃だ。商品を実際に試さずに公式サイトの情報を並べただけの「比較記事」「〇〇おすすめN選」は、特に厳しい評価を受けるようになっている(Google検索セントラル:役立つコンテンツの作成参照)。
評価が上がったアフィリエイトサイト5つの特徴
特徴1. 実際に使ったスクリーンショット・写真がある
ランキング上昇を確認できたサイトに共通していたのが、「自分が操作した画面」「購入した商品の開封写真」など、一次情報の証拠を記事内に掲載していた点だ。テキストで「使いやすい」と書くより、実際のアプリ画面を1枚載せる方が信頼性は格段に上がる。スクリーンショットに日付が入っていると、情報の鮮度も同時に担保できる。
特徴2. 数字が実体験に紐づいている
「月3万円稼いだ」という数字がポンと書いてあるのと、「クラウドワークスで記事執筆を3ヶ月続けて、4ヶ月目から月3万円に到達した(1記事あたり平均1,200文字、単価0.8円)」と書かれているのでは、情報密度がまったく違う。後者は追体験できる情報だ。Googleが「役立つコンテンツ」と判断するのは、読んだ人が何かを理解・行動できる記事だ。
特徴3. 著者プロフィールと記事の専門領域が一致している
クレジットカード比較記事の著者が「料理ブロガー」では説得力がない。評価が上がったサイトは、著者プロフィールに「10年の利用経験」「元銀行員」など専門性・経験の裏付けがあり、その著者が一貫してその領域の記事を書いていた。著者ページに過去の執筆記事一覧があるとさらに評価される傾向がある。著者情報はサイト全体のE-E-A-T評価に直結する。
特徴4. 読者の疑問を「深掘り」している
「〇〇と△△ならどっちがおすすめ?」という疑問に対して、「〇〇がおすすめです(理由: ポイント還元率が高いから)」で終わらず、「ただし△△の方が向いているのは〇〇のケース」「実際に乗り換えた際の注意点」まで書き切っているサイトが評価されている。ユーザーが記事を読んだ後に追加検索を必要としない状態、いわゆる「検索の完結」を実現しているかどうかが重要になっている。
特徴5. 内部リンク・関連記事の体系がある
単発で「〇〇カード おすすめ」の記事を書くのではなく、「クレカ初心者向け解説」「年会費別比較」「ポイント還元率ランキング」「実際の利用明細の管理方法」といった関連記事がリンクで繋がっており、サイト全体でテーマの専門性を担保しているサイトが上位表示されやすい。テーマの一貫性はドメイン評価にも影響する。
筆者が運用代行として関わったアフィリエイターの中にも、2025年初頭のコアアップデートで一度順位を落としてから、著者プロフィールの整備と主力記事への体験談追記だけで3ヶ月後に旧来の順位水準に戻った例がある。難しい技術改修ではなく、コンテンツ品質の見直しが実際に効いた。
検索順位が下がったサイトの共通パターン
一方、順位が落ちたサイトに多かったパターンはこの4つだ。
- 公式サイトの情報をほぼそのまま並べた「まとめ記事」:手数料・機能一覧を転記しただけで、独自の評価軸や体験がない
- 著者不明 / 匿名 / 法人クレジットのみ:誰が書いたか分からない記事はE-E-A-T評価で不利になる
- 更新頻度が高いだけで内容の深掘りがない:「最新情報」タイトルで更新日だけ変えている記事は評価対象外になりやすい
- アフィリエイトリンクへの誘導が前面に出すぎている:ページの大半がCTA(申込みリンク)で占められ、情報として薄い記事
特に「更新日だけ変える」手法は逆効果になるリスクがある。Googleはコンテンツの実質的な変更量も評価するとされており、タイトル・日付だけ変えて内容は同じという記事は、継続的に低評価を受ける可能性がある。
順位が落ちたアフィリエイターが取るべき改善優先順位
全部いっぺんには直せない。優先順位を決めて動くのが現実的だ。以下のロードマップを参考にしてほしい。
Step 1(今すぐ):著者情報を整備する
最も即効性が高いのが著者プロフィールの整備だ。名前・顔写真またはイラスト・専門領域・経験年数・SNSアカウントへのリンクを最低限揃える。著者ページと各記事の著者クレジットを紐付ける。これは技術的な難易度が低く、数日で対応できる。
Step 2(1〜2週間):主力記事に体験談・実数字を追記する
Google Search Consoleでクリック数が多い上位5〜10記事から手をつける。「実際に使ってみると〜」という体験の記述、利用時のスクリーンショット、費用・期間の実数字を追記する。既存記事の全書き直しは不要で、追記だけでも効果が出ることが多い。
Step 3(1ヶ月):薄い記事を統合・削除またはnoindexにする
文字数が500字以下、公式情報の転記のみ、直帰率が極端に高い記事は統合・削除・noindexを検討する。「記事数が多い=強いサイト」という時代は終わっており、薄いコンテンツがサイト全体のE-E-A-T評価を引き下げる可能性がある。Search Consoleでimpressionもclickも低い記事から判断する。
Step 4(3ヶ月):テーマの専門性を内部リンクで可視化する
ピラー記事(テーマの全体像を扱う包括的な記事)と詳細記事(個別の疑問を深掘りする記事)の構造を作り、相互リンクで繋ぐ。特定のジャンルに特化したサイト設計が評価されやすい。ジャンルをしぼって専門性を高めるほど、コアアップデートへの耐性は上がる。
FAQ
コアアップデートで下がった順位は回復しますか?
回復は可能ですが、「次のコアアップデートで再評価される」のが基本サイクルです。Googleのコアアップデートは年に数回行われます。それまでの間にコンテンツを改善しておくことで、次の評価時に反映されやすくなります。即日回復は現実的ではなく、3〜6ヶ月スパンで取り組む必要があります。
体験談がない商品・サービスの記事はどうすればいいですか?
実際に購入・申込みして体験することが理想ですが、難しい場合は「複数のユーザーレビュー(評価サイト・SNS)を引用した上で、それに対する自分の視点・評価を加える」という方法もあります。ただし引用元は必ず明記してください。また「体験していない」と正直に書いた上で公式情報を整理する形も、透明性の観点から評価される場合があります。
AIで生成した記事はすべてNGですか?
GoogleはAI生成コンテンツそのものを禁じているわけではありません(2026年1月現在、Googleスパムポリシー参照)。問題は「役に立つかどうか」です。AI生成文を下書きにして、一次情報・体験談・独自の視点を人間が加えてから公開する手法は有効です。AI丸投げで公開するのとは結果が大きく変わります。
どんな記録をとっておけば「体験談」の証拠になりますか?
スクリーンショット(申込み完了画面、報酬明細、アプリ操作画面)、購入レシート・領収書、利用期間のメモが有力です。記事執筆前から記録しておく習慣をつけておくと、後から記事に組み込みやすくなります。SNSへの投稿も一次情報の証拠として引用できます。
被リンクは今でも順位に影響しますか?
影響します。ただし2025年以降は「被リンクの量」より「リンク元サイトの信頼性・関連性」が重視されています。低品質な相互リンクや有料リンクはペナルティのリスクがあります。良質なコンテンツを継続して発信することで、自然に言及・リンクされる状態を目指す方が長期的には安全です。
参考文献
- 役立つコンテンツの作成 — Google検索セントラル
- E-E-A-T と品質評価ガイドライン — Google検索セントラル
- 自動生成コンテンツに関するポリシー — Googleスパムポリシー
- Google Search Console — Google(記事パフォーマンス確認ツール)
- Our latest update to tackle low-quality, unhelpful search results — Google Blog, March 2024