WordPressでアフィリエイトブログを立ち上げるとき、テーマ選びで止まってしまう人は多い。SWELLとAFFINGERは2026年現在も国産有料テーマの二大選択肢として比較記事に登場し続けており、どちらを選ぶかで迷う初心者が絶えない。
SNS運用と並行してアフィリエイトブログも運用している筆者の経験からも、テーマ選びは「どんなジャンルで収益化するか」によって答えが変わると感じている。この記事では、表示速度・CTAボタンのカスタマイズ性・実質価格・サポート体制を軸に比較し、ジャンル別の判断軸を示す。
なお、記載の価格・仕様は2026年8月時点の公式情報をもとにしている。購入前にSWELL公式サイトおよびAFFINGER公式サイトで最新情報を必ず確認してほしい。
SWELLとAFFINGERの基本情報と実質価格の比較
まず両テーマの基本スペックを整理しておく。
| 項目 | SWELL | AFFINGER6 |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 17,600円(買い切り) | 14,800円〜(買い切り) |
| 複数サイト利用 | 購入者本人の複数サイトに利用可 | 購入者本人の複数サイトに利用可 |
| エディタ対応 | ブロックエディタ(Gutenberg)ネイティブ | クラシックエディタ中心(ブロック対応あり) |
| 更新・サポート | 無期限 | 無期限 |
価格だけ見るとAFFINGER6が2,800円安いが、実質コストは追加プラグインや学習コストを含めて考える必要がある。
AFFINGER6には上位版の「AFFINGER6 EX」(19,800円・税込)もある。より高度な会員機能・テンプレート管理が使えるようになるが、通常のアフィリエイト目的であればEXは必須ではない。
SWELLはブロックエディタに完全対応しており、記事を書くたびにCSSを手書きする必要がない点が初心者に優しい。一方AFFINGERはCSSカスタマイズの余地が広く、HTML/CSSの知識がある人には自由度が高い。
表示速度の比較|PageSpeed Insightsスコアの実態
アフィリエイトサイトの表示速度は直帰率に直結するため、SEOだけでなく収益にも影響する。Google PageSpeed Insightsのモバイルスコアで比較すると、両テーマの傾向には明確な違いがある。
SWELLはブロックエディタ最適化・CSSの遅延読み込み・画像の遅延ロードがデフォルトで有効になっており、初期設定のままでもモバイルスコアが60〜75程度になるケースが多い(構成やプラグイン数によって変動)。公式が速度改善を開発優先事項として継続的にアップデートしている点も安心材料だ。
AFFINGERはカスタマイズ項目が多い分、デフォルト状態では読み込むCSS・JavaScriptの量が多くなりやすい。WP RocketやEWWW Image Optimizerなどのプラグインを導入し不要機能をオフにすれば速度改善は可能だが、その設定に工数がかかる点は覚悟しておきたい。
結論として、「追加作業なしで速いサイトにしたい」ならSWELL、「設定を詰めて自力で最適化できる」ならAFFINGERという棲み分けになる。
※PageSpeed Insightsのスコアはサーバー環境・プラグイン・画像サイズによって大きく左右される。テーマだけで決まるものではないため、スコアはあくまで目安として参照してほしい。
CTAボタン・コンバージョン設計の比較
アフィリエイトの収益はCTAボタン(記事内の購入ボタン・申込みボタン)のクリック率に直結する。ここが両テーマの最大の差が出るポイントだ。
SWELLのCTA設計
SWELLはブロックエディタ上でCTAブロックを挿入できる。ボタンの色・テキスト・リンク・アイコンをGUI操作で設定でき、コードを書かずに記事ごとに異なるCTAを配置できる。テンプレート機能で頻出パターンを使い回せるため、量産記事との相性が良い。
弱点は、ボタン形状・アニメーション・細かい出し分けには限界があること。デザインの選択肢が多くないため、他サイトとCTAが似通いやすい傾向がある。
AFFINGERのCTA設計
AFFINGERはCSSとショートコードで細かくカスタマイズできる。ボタンの色・グラデーション・影・ホバー時のアニメーションまで自由に設定できるため、目を引くCTAを作り込みたいアフィリエイターに人気がある。比較表・ランキングブロックなどアフィリエイト特化の装飾機能も充実している。
弱点は学習コスト。初心者がCSSをいじらずにデフォルトCTAをそのまま使うと、クリック率が伸びにくいことがある。
要するに、「ビジュアル重視・カスタマイズで差別化したい」ならAFFINGER、「量産・効率重視で迷わずCTAを置きたい」ならSWELLが向いている。
サポート体制と学習コストの比較
テーマ選びでサポートを軽視すると、困ったときに詰まりやすい。両テーマのサポート体制を確認しておこう。
SWELLのサポート
公式サポートはユーザー限定フォーラム形式(会員登録後にアクセス可能)。ドキュメントが整備されており、主な操作はマニュアルページで解決できる。ブロックエディタの直感操作が基本なので、初心者の「どこで設定するの?」という迷子が起きにくい。
AFFINGERのサポート
公式フォーラムに加え、AFFINGER専門コミュニティが充実している。カスタマイズ情報は外部ブログや動画で大量に見つかるため、「調べればなんとかなる」という人には情報量が豊富だ。ただし、情報が古いケースもあり、バージョンを確認する手間が発生することがある。
初心者はSWELL、ある程度自力で調べられる中級者以上はAFFINGERという判断が現実的だ。
ジャンル別おすすめ判断ガイド
最終的には「何のジャンルで記事を書くか」と「自分の技術習熟度」で選ぶのが現実的だ。代表的なジャンル別の判断軸を示す。
SWELLをおすすめするケース
- 美容・コスメ・ライフスタイル系(きれいなビジュアル+記事量産が必要)
- 情報商材・セミナー紹介(LPライクなページをブロックエディタで組みやすい)
- WordPressに慣れていない初心者(設定が直感的で詰まりにくい)
- 追加プラグインを最小限に抑えたい場合
AFFINGERをおすすめするケース
- 金融・クレジットカード・保険系(比較表・ランキングの作り込みがしやすい)
- 転職・キャリア・フリーランス系(CTAボタンの目立たせ方を細かく調整したい)
- HTML/CSSの知識があり、デザインで差別化したい中級者以上
- 既存のAFFINGERカスタマイズ情報を活用して効率よく構築したい場合
「どちらが稼げるか」という問いへの正直な答えは、テーマよりもコンテンツの質と戦略で決まる、というものだ。テーマの選択で差がつくのは速度・使いやすさ・CTAのクリック率の微差であり、それよりも「誰に何を伝えるか」が先に来る。
FAQ
SWELLとAFFINGERを途中で乗り換えることはできますか?
技術的には可能だが、記事内のショートコードや独自ブロックがそのまま機能しなくなるケースがある。特にAFFINGERのショートコードで作ったCTAや装飾は、SWELL側で一つひとつ修正が必要になる。乗り換えを検討している場合は、まず小規模なテストサイトで試してから判断するのが安全だ。
どちらのテーマがSEOに強いですか?
SEOに直結するのは「テーマ自体のHTMLの品質と表示速度」であり、どちらも適切に使えばSEO上の大差はない。Googleは2021年のCore Web Vitals導入以降、表示速度を評価指標に組み込んでいる。速度の観点では初期状態のSWELLがやや有利な傾向にあるが、AFFINGERも最適化すれば改善できる。
1サイト目の費用を抑えたい場合はどちらがおすすめですか?
価格だけで言えばAFFINGER6(14,800円・税込)の方が安い。しかし、AFFINGERは速度改善のためにWP Rocketなどの有料プラグイン(年額数千円〜)が実質必要になるケースがある。追加費用なしで動かしたいならSWELLの方がトータルコストが読みやすい。
無料テーマでは駄目なのですか?
Cocoonなど高機能な無料テーマも存在する。初期段階で予算を抑えたいなら無料テーマで始め、月3〜5万円の収益が安定してから有料テーマに移行するという判断もある。ただし、乗り換えコストも発生するため、最初から有料テーマを選んだ方がトータルで効率的な場合も多い。
ASPの成果報酬はテーマによって変わりますか?
ASP(A8.net・もしもアフィリエイト等)の成果報酬はテーマと無関係だ。報酬額はASPと広告主の契約で決まる。テーマはあくまでCTAクリック率などの「サイト側の環境整備」に影響するものであり、報酬単価には影響しない。
参考文献
- SWELL公式サイト — ぼくとたのしい, 2026年
- AFFINGER公式サイト — もんくん, 2026年
- PageSpeed Insights — Google, 2026年
- Core Web Vitals とランキング — Google 検索セントラル, 2026年
- A8.net(エーハチネット) — ファンコミュニケーションズ, 2026年