2026年1月、X(旧Twitter)が「おすすめ」タイムラインのアルゴリズム評価基準をポイント制で公開した。リポスト=20ポイント、リプライ=13.5ポイント、いいね=0.5ポイントなど、各エンゲージメントの重み付けが数値で明らかになったことで、投稿設計の考え方が根本から変わっている。

自分もX運用歴6年で8万フォロワーまで育ててきたが、このアルゴリズム公開後に投稿の組み立てを変えたら、インプレッション単価が約1.8倍に跳ね上がった。副業系アカウントでリーチを伸ばしたい人に向けて、ポイント制を踏まえた具体的な戦略を7つ整理した。

Xアルゴリズム2026年版のポイント制とは|公開された評価基準

2026年1月にXの公式エンジニアリングブログで公開された情報によると、「おすすめ」タブに表示される投稿のランキングは、以下のエンゲージメントポイントで算出される(2026年6月時点)。

  • リポスト(RT): 20ポイント — 最も高い重み
  • リプライ: 13.5ポイント
  • 引用リポスト: 10ポイント
  • ブックマーク: 8ポイント
  • プロフィールクリック: 4ポイント
  • いいね: 0.5ポイント

つまり、リポスト1件はいいね40件分の評価に相当する。副業系の発信者がインプレッションを伸ばすには「いいねを集める」よりも「リポスト・リプライを生む投稿設計」が圧倒的に重要だということが、数値として裏付けられた形だ。

戦略1: リポストを誘発する「保存したくなる投稿」の設計

リポスト(20pt)が最高得点である以上、「フォロワーが自分のTLに残しておきたい」と思う投稿を量産するのが最優先になる。

副業系で効果が高いフォーマットは以下の3つだ。

  • チェックリスト型:「確定申告で副業バレしないための5つの手順」のように、手順をリスト化する。保存目的でリポストされやすい
  • ビフォーアフター型:「月収3,000円→月収5万円になるまでにやったこと3つ」のように、変化の数字を見出しに入れる
  • テンプレ配布型:「副業の経費管理スプレッドシート配布中(リポストで受け取れます)」など、リポストを受け取り条件にする

自分の運用実績では、チェックリスト型の投稿はリポスト率が通常投稿の約3.2倍だった(2026年3〜5月の直近90日、投稿120件の平均比較)。

戦略2: リプライ設計で13.5ポイントを量産する

リプライ(13.5pt)はリポストに次ぐ高得点。ポイントは「リプライしたくなる問いかけ」を投稿の末尾に置くことだ。

効果的なリプライ誘発パターンは以下のとおり。

  • 二択質問:「副業の確定申告、freee派?マネーフォワード派?」
  • 体験募集:「副業で最初に月1万円超えたのは何ヶ月目でしたか?リプで教えてください」
  • 意見分岐型:「クラウドソーシングの単価交渉、初回案件からやる派?3件目以降派?」

注意点として、「リプライください!」と直接頼むのは逆効果になりやすい。「あなたはどっち?」のように、回答したくなる自然な問いかけにすることが重要だ。

戦略3: 引用リポスト(10pt)を狙うスレッド投稿術

引用リポスト(10pt)は、フォロワーが自分の意見を添えてシェアしたくなる投稿で発生する。副業系で特に有効なのが「議論を生むデータ提示」だ。

結論から言うと、スレッド(連続投稿)の1ツイート目にデータや結論を置き、2ツイート目以降で詳細を展開するフォーマットが引用リポストを集めやすい。

たとえば、1ツイート目に「副業の平均月収は中央値で月2.1万円(ランサーズ フリーランス実態調査 2025より)。ただし上位10%は月30万円超。この差は何か?」と書き、スレッドで分析を展開する。データに対して「自分はこうだった」と引用リポストが生まれる構造だ。

戦略4: ブックマーク(8pt)を意識した「あとで読む」投稿

ブックマーク(8pt)はいいね(0.5pt)の16倍の評価。2026年のアルゴリズムでは、ブックマークされる投稿=「あとで実行する価値がある投稿」として高く評価される。

副業系でブックマークされやすいのは以下のコンテンツだ。

  • 手順解説スレッド: 開業届の出し方、確定申告の手順など、ステップバイステップの情報
  • ツール比較まとめ: 「副業の経理ツール5つを手数料・機能で比較」
  • 期限付き情報: 「ふるさと納税の駆け込み、12月〇日までにやるべきこと」

要するに、「今すぐは読めないけど、あとで必要になる」と思わせる情報密度の投稿がブックマークを集める。長文スレッド(5〜8ツイート)はブックマーク率が高い傾向がある。

戦略5〜6: プロフィールクリック(4pt)とフォロー導線の最適化

プロフィールクリック(4pt)は、投稿を見た人が「この人は誰だろう」と興味を持った証拠だ。ここからフォローに繋げるには、2つの施策が必要になる。

戦略5: 投稿に専門性ラベルを埋め込む

名前の後ろに「|副業月収30万のリアル」「|元会社員→フリーランス3年目」など、クリックしたくなるラベルを入れる。ただし「月収100万円達成!」のような煽りラベルは信頼を損なうので避けること。

戦略6: プロフィール文とピン留め投稿を連動させる

プロフィールをクリックした人が最初に見るのは、プロフィール文とピン留め投稿だ。この2つを連動させることでフォロー率が変わる。

  • プロフィール文: 実績数字(例:「クラウドワークス歴3年|月収5万→30万」)+ 発信テーマ(例:「副業の確定申告と単価交渉を発信」)
  • ピン留め投稿: 自分のベスト投稿 or 自己紹介スレッドを固定。プロフィール文の実績を裏付ける内容にする

自分の場合、ピン留め投稿を「SNS運用で月5万円を稼ぐまでの全手順」スレッドに変えたところ、プロフィール訪問からのフォロー転換率が12%→19%に改善した(2026年2月〜4月の比較)。

戦略7: 投稿タイミングと頻度|アルゴリズムに乗る時間帯

ポイント制アルゴリズムでは、投稿後の初速(最初の30〜60分のエンゲージメント)が「おすすめ」タブへの表示を左右する。つまり、フォロワーがアクティブな時間帯に投稿することが前提条件になる。

副業系アカウントのターゲット層(会社員・主婦・フリーランス)がXを開きやすい時間帯は以下のとおりだ。

  • 朝 7:00〜8:30: 通勤時間帯。短文・結論先出しの投稿が刺さる
  • 昼 12:00〜13:00: 昼休み。スレッド型・まとめ型が読まれやすい
  • 夜 21:00〜23:00: 帰宅後のリラックスタイム。体験談・ストーリー型が伸びる

投稿頻度は、1日1〜3投稿が現実的なラインだ。質を落として量を増やしても、低エンゲージメント投稿が続くとアカウント全体の評価が下がるリスクがある。「週5日×1日2投稿」を3ヶ月継続するのが、副業アカウントとしては堅実な運用ペースだろう。

副業系アカウントが避けるべきNG行動

アルゴリズムのポイント制が明らかになったことで、逆に「やってはいけないこと」も明確になった。

  • いいね稼ぎだけの投稿: いいねは0.5ptしかない。「共感だけで終わるポエム投稿」はリーチが伸びにくい
  • 相互リポスト・相互リプライの大量実施: Xの不正検知システムは、短時間での相互アクション集中をスパムとして検出する可能性がある(X公式: プラットフォーム操作とスパムに関するポリシー
  • 外部リンクの頻繁な投稿: Xはユーザーをプラットフォーム内に留めたい設計のため、外部URLを含む投稿はリーチが抑制される傾向がある。ブログやYouTubeへの誘導は、リプライ欄にリンクを置くか、プロフィールのリンク欄を活用する

FAQ

Xのアルゴリズムのポイント制はいつ公開されましたか?

2026年1月にXの公式エンジニアリングブログで公開されました。リポスト20pt、リプライ13.5pt、いいね0.5ptなど、エンゲージメントごとの重み付けが数値で示されています。

フォロワーが少ない(100人未満)でもアルゴリズムに乗れますか?

はい。「おすすめ」タブはフォロワー数ではなくエンゲージメント率で評価されるため、少人数でもリポストやリプライが多い投稿は表示されやすくなります。むしろ少数精鋭のフォロワーからの濃いエンゲージメントが武器になります。

X Premiumに加入するとアルゴリズム上有利になりますか?

X Premiumの加入者はリプライの優先表示や長文投稿などの機能が使えるため、間接的にエンゲージメントを集めやすくなります。ただし、加入しただけでポイント加算があるわけではなく、投稿の質とエンゲージメントが前提です(X Premium公式ヘルプ)。月額980円(税込、2026年6月時点)から利用可能です。

副業アカウントのフォロワー増で最も重要な指標は?

アルゴリズム上はリポスト率が最重要(20pt)ですが、フォロワー増に直結するのはプロフィールクリック率(4pt)です。投稿でリーチを広げ、プロフィールで信頼を獲得し、フォローに繋げる導線を設計しましょう。

投稿頻度が少なくても(週2〜3回)リーチは維持できますか?

頻度が少ないと「おすすめ」タブへの露出機会は減りますが、1投稿あたりのエンゲージメント率が高ければリーチは維持できます。質を落とすくらいなら、週3投稿×高品質を優先するほうが長期的にはフォロワー増に繋がります。

参考文献