「新NISAを始めたいけど、証券会社はどこがいいのか分からない」——そう思って検索している人は多いです。結論から言うと、SBI証券・楽天証券・マネックス証券の3社はいずれも国内株式の売買手数料が無料で、新NISA口座にも対応しています。ではどこで差がつくのか。

この記事では、2026年6月時点の最新情報をもとに、クレカ積立のポイント還元率・投資信託の取扱本数・アプリの使い勝手を表形式で整理しました。編集部で3社とも口座を開いて実際に使い比べた結果も交えて解説します。

国内株式の売買手数料は3社とも「無料」——差がつくのは別の部分

2023年10月、SBI証券と楽天証券が相次いで国内株式の売買手数料を完全無料化しました(SBI証券「ゼロ革命」、楽天証券「ゼロコース」)。マネックス証券はNISA口座での日本株・米国株手数料を実質無料(キャッシュバック方式)としています。

つまり、NISAで投資信託やETFを買う分には、手数料の差はほぼゼロです。2026年6月時点で差が出るのは、クレカ積立のポイント還元率・投信の品揃え・ポイント経済圏との相性の3点です。

【比較表】SBI証券 vs 楽天証券 vs マネックス証券(2026年6月時点)

比較項目SBI証券楽天証券マネックス証券
国内株式手数料無料(ゼロ革命)無料(ゼロコース)NISA口座は実質無料
米国株式手数料約定代金の0.495%(税込)
NISA口座は無料
約定代金の0.495%(税込)
NISA口座は無料
約定代金の0.495%(税込)
NISA口座はキャッシュバック
投資信託本数約2,600本約2,500本約1,800本
クレカ積立カード三井住友カード楽天カードマネックスカード
(dカード対応)
クレカ積立上限月10万円月10万円月10万円
クレカ積立還元率(通常カード)0.5%0.5%1.1%
クレカ積立還元率(ゴールド相当)1.0%(三井住友ゴールドNL)0.75%(楽天ゴールド)
貯まるポイントVポイント楽天ポイントマネックスポイント
(dポイント交換可)
ポイント投資Vポイントで投信購入可楽天ポイントで投信・株購入可マネックスポイントで投信購入可
NISA つみたて投資枠対応(年120万円)対応(年120万円)対応(年120万円)
NISA 成長投資枠対応(年240万円)対応(年240万円)対応(年240万円)
単元未満株S株(買付無料)かぶミニ(スプレッド0.22%)ワン株(買付無料)
アプリSBI証券 株アプリ / かんたん積立アプリiSPEEDマネックス証券アプリ / 銘柄スカウター

※ 各社の公式サイト情報(2026年6月閲覧時点)に基づく。手数料・還元率は変更される場合があるため、申込前に必ず公式で最新情報を確認してください。

クレカ積立のポイント還元率——2026年の改定ポイント

クレカ積立は毎月の投信積立をクレジットカードで決済してポイントを得る仕組みです。年間の積立上限は3社とも月10万円(年120万円)で、新NISAのつみたて投資枠と一致します。

SBI証券 × 三井住友カード: 2024年11月の改定で、三井住友カード(NL)の還元率は年間カード利用額に応じた段階制に変更されました(三井住友カード公式)。年間10万円以上利用で0.5%、利用がなければ0%になります。三井住友カード ゴールド(NL)は年間100万円利用で翌年以降年会費無料かつ還元率1.0%が維持されるため、メインカードとして使う人に向いています。

楽天証券 × 楽天カード: 楽天カード(通常)で0.5%、楽天ゴールドカードで0.75%、楽天プレミアムカードで1.0%です(楽天証券公式)。楽天経済圏(楽天市場・楽天モバイル・楽天銀行)をフル活用している人は、SPUとの相乗効果でポイント効率が高くなります。

マネックス証券 × マネックスカード: 通常カードで1.1%と、3社の中で通常カード同士の比較では最高の還元率です(マネックス証券公式)。年会費も実質無料(年1回以上利用で無料)。ゴールドカードの選択肢がない代わりに、通常カードだけで高還元を得たい人に合います。また、2024年からはdカードでの積立にも対応し、dポイントを貯めることもできます。

編集部で3口座を使って月5万円ずつ積み立てた場合のポイント差を計算すると、年間ではマネックスカードが6,600ポイント、三井住友ゴールド(NL)が6,000ポイント、楽天カード(通常)が3,000ポイントでした。還元率だけ見ればマネックスが有利ですが、普段の買い物ポイントとの合算で考えると、楽天経済圏の人は楽天証券のほうがトータルで得になるケースもあります。

アプリの使いやすさと銘柄分析ツール

投資初心者がまず触るのはスマホアプリです。ここでは3社のアプリを実際に使った所感を整理します。

SBI証券は「株アプリ」と「かんたん積立アプリ」が分かれており、積立設定だけなら後者がシンプルで迷いにくいです。一方で個別株の分析をするには株アプリに切り替える必要があり、2つのアプリを行き来する手間があります。

楽天証券の「iSPEED」は個別株・投信・米国株をひとつのアプリで完結できます。日経テレコン(楽天証券版)が無料で読めるのもメリットです。UIも直感的で、初心者が最初に使うアプリとしては3社の中で最もとっつきやすいと感じました。

マネックス証券は「銘柄スカウター」が強みです。個別株の業績推移・セグメント別売上・過去10年の配当推移をグラフで確認でき、ファンダメンタル分析をしたい中級者以上に刺さります。ただし積立設定のUIはやや導線が深く、初心者はマニュアルを見ながらの操作になるかもしれません。

結局どの証券会社を選べばいい?タイプ別おすすめ

3社ともNISA対応・手数料無料の土台は同じです。選ぶ基準は「自分がどのポイント経済圏にいるか」と「投資スタイル」で決まります。

楽天ポイントを貯めている人 → 楽天証券
楽天カード・楽天銀行・楽天モバイルなど楽天サービスを複数使っている人は、ポイント投資との相性が最も良い楽天証券がおすすめです。iSPEEDの使いやすさも初心者向きです。

Vポイント(三井住友)を貯めている人 → SBI証券
三井住友カード ゴールド(NL)を持っていて100万円修行済みなら、クレカ積立1.0%+投信マイレージで最も効率よくポイントが貯まります。投信の品揃えも3社で最多クラスです。

dポイントを貯めている人 or 還元率を最優先したい人 → マネックス証券
通常カードで1.1%の還元率は3社最高です。dカード対応でdポイント経済圏との相性も良くなりました。銘柄スカウターで企業分析をしたい人にも向いています。

迷ったら: SBI証券か楽天証券のどちらか、普段使いのポイント経済圏に合うほうを選んでおけば大きな失敗はありません。NISA口座は1人1口座ですが、年単位で金融機関の変更は可能です(金融庁 NISA特設サイト)。

FAQ

NISA口座は複数の証券会社で開設できますか?

いいえ、NISA口座は1人1口座です。ただし、年単位で金融機関を変更することは可能です。変更手続きは毎年9月末までに届け出る必要があります(金融庁 NISA制度概要より)。

クレカ積立の月10万円上限を超えて積み立てたい場合はどうすればいい?

クレカ積立の上限を超える分は、通常の銀行口座引き落としで積立設定できます。3社ともNISAの成長投資枠(年240万円)への追加投資も銀行口座から可能です。

SBI証券と楽天証券で手数料に差はありますか?

国内株式の売買手数料は両社とも完全無料です。米国株は両社とも約定代金の0.495%(税込)ですが、NISA口座での米国株・海外ETF手数料は両社とも無料です。

途中で証券会社を変更するとNISAの非課税枠はリセットされますか?

いいえ、既に購入した商品の非課税枠はそのまま引き継がれます。変更前の証券会社で購入した商品は、非課税期間が終了するまでそのまま保有できます。

投資初心者はまずいくらから始めるのがいいですか?

3社とも投信積立は月100円から可能です。まずは月1,000〜5,000円程度から始め、値動きに慣れてから増額するのが堅実です。生活防衛資金(生活費3〜6ヶ月分)を確保してから投資に回しましょう。

参考文献